金昭夫氏が名誉博士に 慶州化学技術大で初

在日韓国人2世の実業家・金昭夫氏(73)=写真=が、慶南科学技術大学で名誉経営学博士の学位を取得した。慶南科学技術大の109年にわたる歴史上、名誉博士の学位を取得したのは国内外を合わせても金氏が初めてとなる。


同大学の李錫永大学院長は22日の記念式で、金氏に学位を授与した理由について「金博士は日本の地で韓国国籍を守り抜き、民団と在日韓商の活動を通して在日同胞社会のために権益擁護と韓日交流にまい進してきた」と述べた。式典後のインタビューに応じだ圭逸・晋州市長は「金昭夫会長に対する名誉博士の学位授与は、30年以上にわたって続いてきた故郷・晋州に対する愛が通じた結果だ。非常に喜ばしく思うと共に、今後も晋州に寄り添い、愛郷の心を持ち続けてもらいたい」と語った。


一方、金昭夫氏は「建学100年を超える由緒正しい大学で名誉博士の学位を授かったことを大変光栄に思い、心から感謝する。12歳で日本に渡り、49歳という若さで他界した父が誰よりも喜んでくれるはずだ」と喜びを露わにした。金氏はさらに「日本で暮らしているが、我が故郷・晋州が日々発展していく様を見聞きするたびに晋州人としての矜持とプライドを感じる。今後も、故郷の晋州、慶南科技大の発展に向けて努力し、愛国心をもって韓日の懸け橋として役割を果たしていきたい」と意気込みを語った。(晋州=李民晧)